数学(算数)




指導方針

■数学(算数)・指導方針

初めて見た問題をいかに解きほぐしていくか、その思考力の養成こそが数学を学問として学ぶ上での大命題といえる。

そしてそれは、人間が成長していく上での自然な知的営み―過去の経験を生かし、新たに直面した問題を試行錯誤を重ね克服していくこと―によって達成し得る。

我々がめざすもの、それは公式や解法パターンの暗記学習ではない。
いかなる問題をも自力で解き得る「真の数学力」の養成である。





中学入試の算数

昨今は最上位校においても「定番」といわれる問題が多く出題されています。
新傾向問題といわれるような真新しい問題は影を潜め、定番の問題に一工夫
加えた問題が多かったのも、ここ数年続いている入試の特徴です。日頃の学習
量・努力量がそのまま反映されるということです。

このような問題で、基礎力の判定をしつつ、「手を動かす」、「調べ上げる」、「て
いねいに状況を把握する」などの手作業を必要とする問題で、中学校は受験
生をふるいにかけています。

難易度としては全体的に易化傾向にあり、力通りの点数が表れやすくなってい
ます。問題を簡単にして、二極分化したほうが選別をしやすいということではな
いでしょうか。その結果、全体の平均点と合格者の平均点の差が20点以上の
学校も存在し、算数で失敗すると他教科で挽回できない入試になっていま
す。

今後もこの傾向は続くでしょう。どの教科にも通じることですが、まずは土台(基
本)をしっかり築き上げることが必要です。