理科




中学入試の理科

理科は「暗記科目である」ととらえられてしまうことがありますが、最近の中学入試では重箱の隅をつつくような高度な知識のみを問う問題はほとんど出題されていません。

それよりは、「最低限の知識を身に付けた上で、与えられた説明文・表・グラフを読み取り考える問題」や、「身近な事柄や時事ニュースに興味・関心を持ち、疑問点を調べて解決していける力を見る問題」が多く出題されています。

これらの問題は、与えられた資料を分析し、自分が身に付けている知識を用いて、推測しながら誘導にのって解き進めていかなければ正解にたどり着くことはできません。このような問題は、点差が大きくつくので、今後の入試でも出題され続けると思われます。

上記のような思考を重視する問題が増えてきている一方で、知識を問われる問題においては、単純に言葉が難しい問題や、教科書・テキストレベルをはるかに超える問題は少なく、標準的な知識が正確に身に付けられているかどうかを試す問題が出題されてきています。

つまり、コツコツと目標に向けて努力を続けてきた受験生にとっては解き易く、取り組み易い問題が多いということです。